ちやぶやの営業振り

ちやぶやの変遷と発達との道程に於ける各時代を通じて、其取締りには当局も非常な苦慮を払ひ、努力を続けたものである。最初は対外関係上、単純なる本牧・根岸海浜沿ひの遊歩道休憩所であつたものが、女達を置いたもぐり営業となり、果ては之が散在的に迄進んで、市中随所に出現し、白昼堂々と市民の良風を乱すに至つては、取締りも厳重ならざるを得ないものがあつた。