蘭国領事の異議

かくて長崎奉行は右の訓令により、混血児の取扱方に就いて各国領事と談判して見た。然るに阿蘭陀領事などは、自国の法律に拠りて、丸山遊女と紅毛人との間に生れた混血児を、阿蘭陀人として承認することを拒んだ。